キャリア紹介 石塚真人

■この会社(仕事)を選んだ理由を教えてください

高校二年生の頃、祖父を亡くしその際に親身になってくださったスタッフの方がとても輝いて見えました。故人となった祖父、私たち家族、宗教者、葬儀に関わる全ての人たちに分け隔てなく真面目に、時にはフレンドリーに接し、また葬儀当日には別人なのかと感じさせるほどにてきぱきと事を進めながらも、会葬者の方々にも親身になって対応されている姿をまざまざと見せつけられ。これこそが「究極のサービス業」。なんてすばらしい職業なんだと衝撃を受けたことがきっかけです。

■この仕事の働きがいを教えてください

病院や施設へのお迎え、葬儀の打合せ、式場設営、葬儀の司会進行と携わり、幾度となくお客様とお話をするわけですが、その中でお客様から「頼りにしているから、わたしのときもあなたに頼むね」とお言葉をいただくことがあります。一通りお式を終え、お客様をお見送りする別れ際に「わたしのときもあなたに頼むね」と言われた時にはちょっと寂しくなってしまうので「あと80年くらい先ですね」なんてお話もしますが、頼っていただけているその言葉が本当に本当にうれしく葬儀屋冥利に尽きるといいますか、この職種でないと得られない何とも言い表せない新鮮な感情と充実感が働きがいにつながっていると感じております。

■会社の良いところは何ですか?

葬儀社というと、うす暗く生真面目な印象を持たれるかもしれません。私もそう思っていました。が、入社してすぐにそのイメージは覆りました。同僚、上司部下、他部署との人間関係や連携が非常に良好でとても和やかな雰囲気の職場だと思います。私の所属している施行部は経験豊富な先輩上司も、入りたての新人スタッフも、もちろんわたくしもそうですがほぼ全員が未経験からこの仕事に就いており、長きにわたり第一線で活躍しています。
最初は必ず先輩スタッフに付かせていただき、お客様対応から葬儀の準備、葬儀当日の一日の流れや動き方を教わるのですが、一緒に行動している中で先輩スタッフから成功談や失敗談などを聞くことができそれもまた一つ勉強、知識として蓄えることができました。
また、新人研修会も開催しているのでそこで同じ道を志すたくさんの仲間と知り合うことになります。
私は勤めて15年になりますが、お客様やお坊さんなどいろいろな方と日々かわるがわる接し、お話ししていると常に勉強になるような事ばかりで、ほぼ毎日と言っていいほど「なるほどな」と思うような、明日誰かに話したくなるような知識を得られたりするところは他の職種では決して経験できない部分だと思います。

■あなたが思い描く将来のヴィジョンに会社は寄り添えていますか

時代と共に葬儀の在り方が変化してきていますが、故人様を弔う気持ちは過去現在未来変わることはないと信じています。この先時代とともに葬儀の在り方がたとえ変わったとしてもご遺族やその方の友人様など故人様を取り巻くすべての人たちの思い、気持ちを「かたち」として表現していくことが、私が望む理想の葬儀です。ここには心強い味方がたくさんいます。切磋琢磨しながらスタッフとしても一個人としても進化し続けていければと思います。

■経験を積むにつれどのようにステップアップしてきましたか?

一件のご葬儀のお客様対応と司会進行を任せていただくまでに私は3カ月かかりました。いち早く先輩スタッフと同じ土俵に立ちたかったので、どうすれば早くその位置までいけるか考えました。古臭い考えですが、こればかりは、考えるよりもとにかく行動に移し体で覚える。そうすることで自然に脳に焼き付き次に同じシチュエーションに置かれた際の行動も自然に動けるようになりました。
また、その日仕事をしていて分からなかったこと、お客様とお話しする中で真っ当な答えを出せずに上司に相談を持ち掛けたこと、小さな疑問や不思議に思った事、先輩スタッフからの指摘など、家に帰りそれをすべてノートに書きだし、復習していくこと。
新人スタッフの方にも「これが一番早い」と行動することとノートに書きだすことを推奨しています。ほんの些細なことでも一つ一つの事柄に興味を持つ(持とうと思う)ことが自分自身の成長につながるのではないかと思います。

■未来の仲間へ向けたメッセージをお願いいたします

葬儀の形式もおそらく想像している以上に様々です。まずは飛び込んでみることをお勧めします。間違いなく物事を見る視野と、世界観が広がります。
葬儀という職種ですから、お別れの場面は寂しく、切ない気持ちになると思いますが、プロとして人として、故人様とご遺族に寄り添い、切ない中でも心がすこし温かくなるような、そんなご葬儀を一緒にプロデュースしていきましょう!

上部へスクロール